1。背景:世界に開かれた未来の島
淡路島は神戸市とほぼ同じ面積ですが、人口がその約十分の一の16万人です。緑は多く水資源は独立しています。淡路島は、世界に開かれた島で、関西国際空港までは船で35分で、4年前から毎年夏に海外よりノーベル賞受賞者など世界のトップレベルの研究者、未来学者を招き、中部、関西圏に学ぶ留学生達をホームステイに招いて未来を語る緑の地球ネットワーク大学を継続して開いています。(詳しくは、緑の地球ネットワーク大学ホームページ http://muratopia.org/ をご覧ください。)1998年4月には世界最長の明石海峡大橋が開通し、淡路島を介して本州と四国が橋で連結されました。それを機に日仏友好モニュメントの建設や、サミット開催が出来る国際会議場、ホテル、野外劇場、花公園などの建設が、淡路島国際公園都市「夢舞台」に続々と着工されている、まさに未来に開かれた島でもあります。
2。淡路島を持続可能な開発 (Sustainable Development) のモデルアイランドに。
1997年12月に京都で国連の地球温暖化防止枠組条約第3回締約国会議 (UN International Convention for Climate Change, The 3rd Conference of theParties: COP3) が開かれ、日本は議長国になります。よって我が国は、CO2 排出量削減ひいては人類の持続可能な開発を実践する具体的な提言や実行宣言をしなければなりません。日本国として人類共通の実戦プログラムを提言することも勿論大切ですが、我が国の自治体が実行宣言を行なえるとしたら、世界中から尊敬される自治体になれるのです。実行宣言どうりに持続可能な開発をやってみせれば、それが他の国々のモデルすなわち先例になって、まねする自治体や国が現れます。私たちは、それを「Sustainability 文明の輸出」と呼びます。 実は淡路島こそ「持続可能な開発」を宣言し、実践できる条件を備えているのです。太陽光発電の普及、潮力発電の開発、水資源の自立、海外から人を招いて知恵を集約しての情報発信、島内での知的産業の振興、食糧生産等々、持続可能な開発に必要な条件を備えています。そのうえ、他に先駆けて医療情報のICカードを導入し、各戸に光ファイバーケーブルを配備して高齢者の健康管理、在宅医療システムを運営して全国的に注目されている五色町は淡路島の町であり、それを実践したときの五色町長は、他ならぬ私たち緑の地球ネットワーク大学の事務局長その人です。 1997年8月に開催された緑の地球ネットワーク大学・第5回FOCAS セミナーでは、淡路島から Sustainable Development のモデルになることを宣言することを皆で合意し、これを Awaji Future Island Project と名付けることを提案しました。
3。AWAJI Future Island Project へのお誘い
淡路島を水、エネルギー、食料で自給可能にします。そのために必要なあらゆる技術と知見を集めて、知恵にします。その知恵を国の内外に発信します。それには、水、エネルギー、食料の供給、あるいは人の衣食住、そして環境保全に実績がある企業の参加が不可決です。このプロジェクトでは、先ず知識や知見の共有化から始めます。そのためには各企業が AWAJI Future Island に具体的に役立つ技術やシステム情報を提示して、淡路島の人々やこのプロジェクトに賛同する人々の心の中に植え付けることが不可欠です。提示の仕方は、マクロプロジェクト構想の提案でも良いし、それをパネルなどにした展示でも構いません。 私たちは、緑の地球ネットワーク大学の第5回 FOCAS セミナー開催期間中にマクロプロジェクト構想を討論する会議を企画したいと思っています。また来年6月完成のメディアホール・東浦文化館(同セミナー会場)の2階ギャラリーホールに、参加企業のパネル展示を掲げておくスペースをすでに確保しております。さらに同セミナー終了後も、具体的な展示製品を引き続き展示するために、常設の未来博物館を作ることも「淡路島未来博物館構想」として考えております。
以上、本提案は、緑の地球ネットワーク大学実行委員会で考えた粗案です。これをもとに皆様と同封のアンケートを介して討論しながら、具体的な実行計画へと練りあげていく計画ですので、よろしくご協力のほどお願い申し上げます。
ご協力ありがとうございました。お手数ですが、ご回答いただきましたアンケートは下記宛に お送りくださるようにお願い申し上げます。
〒656ー23
兵庫県淡路島東浦町久留麻239ー1
東浦町役場企画課内
緑の地球ネットワーク大学セミナー事務局