私 達は現在、債務貨幣システム(Debt Money System)のもとで生活しています。このシステムはこれまでの数世紀にわたって、 繰り返し社会や経済を襲ってきたバブルと不況、インフレとデフレ、失業、所得格差、戦争、環境破壊 等といった災難の元凶となってき ました。さらに、わずか1%にも満たない人類に富が集中するシステムとなっています。
こうした苦難から自由になるためには、120%の人類(未来世代も含めて)が幸せになれ る経済システムを 構築する以外に途はありません。公共貨幣システム (Public Money System) のもとでは増税なしでも政府の債務は完済でき、金融危機やそれから派生する不況、失業、所得格差も解消 でき、持 続可能な経済社会が実現できます。
以下の2つの表は、こうした2つのシステムの構造とその振る舞いを比較分析した最新の研究成果です。詳細は、「公共貨幣」(東洋経済新報社、2015年)第11章「公共貨幣で輝く未来」をご覧ください(2017年8月 第2刷発 行)。また英文近著 Money and Macroeconomic Dynamics (2014)の第15章( Chapter 15) をご覧ください。このサイトから自由にダウンロード出来ます。
公共貨幣システムへの移行プ ロセス(シミュレーション)
この移行は、マネタリーベース(青線1)と不安定なマネーサプライ(赤線2)を統合することによ り、社 会的混乱やインフレを伴うことなく、公共貨幣による100%マネーの安定的 なマネーサプライ(青線1=赤線2)を平 和裏に実現させるものです。勿論、政府債務(桃色線4)も完済されます。詳細は、債務貨幣システムから公共貨 幣システムへの移行プロセスをモデリングする論文をご覧ください。同研究論文は、第32回国際システムダイナミックス学会(2014 年7月22日、オランダ デルフト工科大学)にて研究報告されたものです。
-- 部分準備制度によりマネタリーベース (青線1)からマネーサプライ (赤線2)が無から
信用創造されている。
31−35年:公共貨幣への移行期間
-- 部分準備制度の廃止によりインフレや社会的混乱を引きおこすことなく、100%マネーが実現し、
政府債務(桃色線4)が完済される。
36−50年:公共貨幣システム下での安定したマネーサプライ(バブルと不況の元凶を除去)
-- マネタリーベース (青線1) とマネーサプライ (赤線2)が統合され、
公共貨幣による安定的なマネーサプライ (青線1=赤線2) が実現される。
公
共貨幣システム(現代版シカゴプラン)紹介記事・講演・関連資料
・ 山口薫教授の米国議会ブリーフィング Congressional Briefing 2011
(TRANSCRIPT) ーブリーフィング文字おこしテキスト(英文)
(ブリーフィングのメディア用1 ページノート)
・ Workings of A Public Money System of Open Macroeconomies
A paper presented at the Monetary Reform Conf. in Chicago, Sept. 30, 2011
・ 米NEED法案 貨幣改革 再生への希望に (京都新聞2011年12月01日)
・ 米 NEED法案 (HR2990, National Emergency Employment Defense Act)
・ 米国貨幣法 (American Monetary Act -米NEED法のもとになった法案)
・ 新貨幣論:増税なしでも国の借金は完済できる!−シカゴプラン (貨幣改革)の シミュレーション
(政治社会学会第3回総 会 2012年11月23日
報 告要旨 報告スライド 政治社会論叢第2号論文草 稿)
・ 貨幣改革シカゴプランの衝撃、不況脱出と政府債務完済の妙薬 (Kyodo Weekly 2013.3.18)
・ シカゴプラン(貨幣改革)とその電力・製造業への活用
−アベノミクスを越えて(草稿 2013年4月14日)
・ 公共貨 幣 vs 債務貨幣システム (第9回シカゴ貨幣改革国際会議 2013年9月20日 報 告スライド)
・ A Program for Monetary Reform by Irving Fisher, etc., July 1939
(Reformatted by the Kettle Pond Institute)
(オリジナルのシ カゴプラン "The Chicago Plan for Banking Reform by Henry Simons, etc.,
March 16, 1933" を修正・拡張したフィッシャー教授主導の貨幣改革プログラム)
・ 増税なしでも国の借金は完済できる! −シカゴプランによる貨幣改革の最近 の動 向
(社団法人 経済倶楽部 第4049回 講演会 2013年11月15日 報告要旨 報告スライド)
経済倶楽部講演録2014.1(No.779) 東洋経済新報社 2014年1月20日発行、
98〜143ページに収録
・ 公共貨幣(シカゴプラン)で日はまた昇る! −増税なしでも政府債務が完済できる妙案
日本経済復活の会 第118会定例会 2014年1月23日:講演スライド、
YouTube 講 演ビデオ(1)、講演ビデ オ(3)
・ 債務貨幣システムから公共貨幣システムへ ー 資本主義の歴史的転換点
新資本主義研究会5月例会(講 演禄)、2014年5月30日午前8時〜10時 赤坂エクセルホテル東急
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Documents
(1) US Congressional Briefing 2011, July 26, 2011 by Prof. Kaoru Yamaguchi: TRANSCRIPT (This is a transcript of my US congressional briefing on the workings of the public money system)
* (1-Page Briefing Note for Media) (One page briefing note distributed to the Media)
(2) HR 2990 (NEED Act, National Emergency Employment Defense Act)
Congressman Dennis Kuchinich's Bill based on the American Monetary Act,
which is submitted to the US House Committee on Financial Services on Setp. 21, 2011.
(3) Workings of A Public Money System of Open Macroeconomies;
(Paper, Slides and YouTube) at the 7th Annual AMI Monetary Reform Conf.
University Center, Downtown Chicago, Sept. 30, 2011.
(4) A Program for Monetary Reform by Irving Fisher, etc., July 1939.
(Reformatted by the Kettle Pond Institute)
(This document is an extended version of the original "The Chicago Plan for Banking Reform" by Henry Simons, etc., March 16, 1933).
(5) On the Monetary and Financial Stability under A Public Money System;
( Paper, Slides and YouTube ) at the 8th Annual AMI Monetary Reform Conference, University Center, Downtown Chicago, Sept. 20 - 23, 2012.
(6) Public vs Debt Money Systems - the American Monetary Act in a Nutshell;
(Paper, Slides and YouTube) at the 9th Annual AMI Monetary Reform Conference,
University Center, Downtown Chicago, Sept. 19 - 22, 2013.
(7) From Debt Money to Public Money System - Modeling A Transition Process Simplified;
(Paper, Slides) at the 10th Annual AMI Monetary Reform Conference, University Center,
Downtown Chicago, Oct. 2 -5, 2014.
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Joe
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